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Google の AI 検索にサイトを含めるかどうかを、Search Console で設定できるようになった — 公開ページから見えない条件が 1 つ増えた
SILVE 編集部
- 最終確認日:2026年9月3日
- 抜粋:AI Overviews と AI Mode に自社サイトを含めるかどうかの設定と、そこでの表示回数のレポートが、全世界の管理者へ展開されました。どちらも Search Console の中にあります。SILVE の診断で制限が見つからなくても、ここで除外されていれば出ません。
- タグ:Google, Search Console, AI Overviews, AI Mode, 掲載条件
要点
一文で言うと — AI Overviews と AI Mode に自社のサイトを含めるかどうかが、Search Console の設定で決まるようになりました。公開ページからは観測できない条件です。
- AI Overviews と AI Mode に自社の内容を含めるかどうかを、Search Console で設定できます
- ★ 「含める」は出ることを保証する設定ではありません。 Google は、要件を満たしてもクロール・インデックス・配信は保証しないと明記しています
- 除外しても、通常の検索結果と順位には影響しないと Google が明記しています
- ★ どちらも公開ページの外にあるので、SILVE の診断からは見えません
何が起きたか
Google は 2026 年 6 月 3 日に、Search Console の新しい設定と、生成 AI 機能での表示に関するレポートを告知しました。 当初は英国の一部の管理者だけで試験され、同じ告知に 2026 年 8 月 31 日付の更新が付いています。
As of August 31, 2026, we've rolled out these features to all websites worldwide.
2026 年 8 月 31 日時点で、これらの機能を全世界のサイトへ展開した、という意味です。
★★★ 現行の Google のガイドでは、掲載の条件が二段構えで明記されています。
In addition to the technical requirements for Search, a site must be included in Search generative AI features in Search Console to be eligible for display in generative AI features on Google Search.
Search の技術要件に加えて、Google 検索の生成 AI 機能に表示される資格を得るには、サイトが Search Console で生成 AI 機能に含まれている必要がある、という意味です。 サイト側を整えるだけでは足りない条件が、提供元の言葉で明示されました。
誰に関係するか
Google の検索から流入があるサイトの管理者です。**初期の実効状態は「含める」**なので、何もしなければ、これまでと同じです。
★ ただし「既定値は含める」と単純には言えません。 **親を持つプロパティの既定は「親から継承する」**なので、親のプロパティが除外に変えられていれば、子も除外になります。実効状態が「含める」でも、それがそのプロパティ自身の設定なのか、親から継承した結果なのかは、区別して見る必要があります。
★ 制作会社の方には、もう一つ関係があります。 この設定は Search Console の中にあり、誰かが変えても公開ページ側からは分かりません。 担当先のサイトを外から見て「問題ない」と言えるのは、公開ページの範囲までです。
何が変わったか
1. 設定が 3 択になりました。
| 設定 | 意味 |
|---|---|
| Include my site's links and content in Search generative AI features | 含める(基本の既定値) |
| Exclude my site's links and content from Search generative AI features | 除外する |
| Inherit control from parent | 親から継承する(親を持つプロパティの既定値) |
**設定の場所は、Search Console の「設定 > Search generative AI」**です。
See and manage the Search generative AI control for your property under Settings > Search generative AI in Search Console.
プロパティごとの設定で、既定では上位のプロパティから継承します。
For a property in which none of its parents manually-configured their control to stop inheriting, the property is set to inherit the control of its top-level domain property.
親がどれも手で設定していない場合、そのプロパティは最上位のドメインプロパティの設定を継承する、という意味です。 ★ https://example.com/blog/ のようなプレフィックスのプロパティだけを見ていても、実際の設定はドメインプロパティ側で決まっていることがあります。
2. 対象は、生成 AI 機能に限られます。 AI Overviews・AI Mode・Discover の生成 AI 機能です。
3. 表示回数のレポートが出ます。 ★ Search 向けの専用レポートの対象は、AI Overviews と AI Mode です。 Discover の生成 AI 機能には、別のレポートがあります(設定のほうは 3 つとも対象なので、対象範囲がずれます)。専用のレポートで Google が挙げている指標は、表示回数(impressions)です。 どのページが、どの国で出たかも見られると告知に書かれています。クリック数と平均掲載順位は、この専用レポートの指標としては出てきません。 Google は今後、指標を追加するとしています。
★ 「Google が AI 機能のクリックを一切測っていない」という意味ではありません。 専用レポートは、通常の検索パフォーマンスレポート(Web 検索)のデータの一部だとヘルプに書かれています。
Google は除外を選んだ場合について、こう書いています。
Sites that opt out will not receive traffic or impressions from our generative AI features.
除外したサイトは、生成 AI 機能からの流入も表示回数も受け取らない、という意味です。
何は変わっていないか
★★ ここがいちばん誤読されやすいところです。
通常の検索結果と順位は変わりません。 Google が明記しています。
this control isn't used as a ranking or inclusion signal affecting other parts of Search
この設定は、Search のほかの部分に対する順位や掲載の signal としては使われない、という意味です。
学習の拒否とも、検索からの削除とも別です。
| やりたいこと | 使うもの |
|---|---|
| 生成 AI 機能に出したくない | この設定 |
| モデルの学習に使わせたくない | Google-Extended |
| 検索そのものから消したい | noindex |
robots.txt や nosnippet など、ページ側の制御も今までどおりです。この設定が置き換えるものではありません。
反映には時間がかかります。 変更してから除外されるまで、通常は数日とされています。そのうえで、設定が有効になってから 1〜2 日以内に除外されるが、キャッシュとシステム間の伝播によってさらに時間がかかることがあると書かれています。
★★★ この設定のヘルプページ単体には、ページ側の nosnippet との関係が書かれていません。 出てくるのは、学習を止める Google-Extended と、検索から消す noindex の 2 つだけです。
★ ただし、掲載資格の資料と robots メタタグの資料まで合わせて読むと、両者は別々に満たす必要がある条件だと分かります。 後の「同じ部屋に、扉が 2 つある」で扱います。
まだ分からないこと
除外を選んだときに、実際にどれだけ変わるのかは公開されていません。 「流入も表示回数も受け取らない」とは書かれていますが、それがどれほどの量なのかは、告知にもヘルプにも書かれていません。
資料の中に、古い記述が残っています
専用レポートのヘルプには、次の 2 文が同居しています。
As of August 31, 2026, we've rolled out these insights to all websites worldwide.
Not all properties have access to the report, as we're rolling out over time.
**前者は「8 月 31 日時点で全世界へ展開した」、後者は「順次展開しているので、すべてのプロパティが使えるわけではない」**です。
★ これは「どちらが現在か分からない」ではありません。 告知ページとヘルプの冒頭は、いずれも 8 月 31 日付で全世界展開を明記しています。 後者は、それ以前の記述が残っているものと読むのが自然です。 ただし提供元が消していない以上、そう書いてあること自体は事実として残しておきます。
もう一つ、資料どうしのずれがあります。
2025 年 12 月 10 日更新の「AI Features and Your Website」には、いまもこう書かれています。
There are no additional requirements to appear in AI Overviews or AI Mode, nor other special optimizations necessary.
AI Overviews や AI Mode に出るための追加要件も、特別な最適化も必要ない、という意味です。
一方、2026 年 7 月 10 日更新の新しいガイドは、Search の技術要件に加えて Search Console で「含める」ことを求めています。
★ 前者は「AI 専用の特殊な SEO 要件は無い」という文脈なので、言葉どおりの矛盾とまでは言いません。 ただし、そのまま読めば現在の Search Console の要件とは緊張があります。 この記事では、更新日の新しい後者と、Search Console の現行ヘルプを基準にしています。
SILVE への影響
判定は変わりません。 見ているのは nosnippet と max-snippet:0 の有無で、そこは変わっていません。
★★★ ただし、この記事を書く過程で、SILVE 自身の記述の誤りが 1 つ見つかりました。
診断項目の説明に、こう書いていました ——「掲載自体は残りますが、中身が AI の入力になりません」。通常の検索については正しいのですが、AI Overviews と AI Mode については、上のとおり掲載資格そのものに関わります。 説明の文を直しました。
★ 項目名も変えました。 「Google AI 入力の許可」から「Google スニペット・AI 利用の許可」へ。「入力」だけでは、この指定が実際に効く範囲を表せていませんでした。 名前はそれ自体が主張なので、監査の対象に入れます。
★★ 「掲載」という語は使いませんでした。 掲載資格には Search Console 側の条件も含まれ、そこは SILVE が見ていません。 項目名が、見ていないものまで見ているように読めてはいけません。
★★★ ただし、言えることが 1 つ増えました。
SILVE が「到達・利用の条件では、制限は確認されませんでした」と出したとき、それは公開ページの範囲についての話です。 Search Console でこの設定が「除外する」になっていれば、公開ページ側がどれだけ整っていても、AI Overviews と AI Mode には出ません。 そして SILVE からは、その状態を観測できません。
これは新しい話ではなく、掲載資格はどこにあるのか で書いた「掲載の可否がサイト側だけで完結しない」という主張の、実物です。
同じ部屋に、扉が 2 つある
★★★ SILVE には「Google スニペット・AI 利用の許可」という診断項目があります。 ページ側の nosnippet(および max-snippet:0)で、Google の AI 機能への直接入力を全面的に止めていないかを見るものです。今回の設定は、同じ「生成 AI 機能に出さない」を、別の場所から行います。
ページ側の nosnippet |
Search Console の除外 | |
|---|---|---|
| 置き場所 | ページの <meta> / HTTP ヘッダー |
Search Console の設定 |
| SILVE から見えるか | 見えます(項目「Google スニペット・AI 利用の許可」) | 見えません |
| 提供元が書いている効き方 | Google 検索でテキストのスニペットを出さない。AI Overviews と AI Mode の直接入力にも使わない | リンクも内容も生成 AI 機能に出ない。流入も表示回数も受け取らない |
| 通常の検索 | 掲載自体を禁じる指定ではない(出さないのはテキストのスニペットと動画のプレビュー) | 影響しないと明記 |
| 単位 | ページごと | プロパティごと(継承あり) |
★★★ したがって、診断結果の読み方が 1 つ増えます。
「Google スニペット・AI 利用の許可 100%」は、取得できたページで、ページ側の指定によって止められてはいなかった、という意味です。 除外されていない、という意味ではありません。
★★★ nosnippet は「入力にならないだけ」ではありません
Google は、AI Overviews と AI Mode に supporting link として出る資格を、こう書いています。
To be eligible to be shown as a supporting link in AI Overviews or AI Mode, a page must be indexed and eligible to be shown in Google Search with a snippet, fulfilling the Search technical requirements.
AI Overviews や AI Mode に supporting link として表示される資格を得るには、そのページがインデックスされていて、かつ Google 検索でスニペット付きで表示できる資格を持ち、Search の技術要件を満たしている必要がある、という意味です。
nosnippet は、そのスニペットを出さない指定です。 max-snippet:0 は nosnippet と同義だと Google 自身が書いています。
★★★ したがって、公式資料を並べて読むかぎり、nosnippet は直接入力を止めるだけでなく、supporting link としての掲載資格にも関わります。
★ nosnippet は、通常の検索での掲載そのものを禁じる指定ではありません。 **Google の定義は「テキストのスニペットと動画のプレビューを表示しない」**で、静止画のサムネイルは、より良い体験になる場合には表示され得るとされています。掲載されることを保証する指定でもありません。
★★ 「通常の検索での掲載は禁じていない」と「AI Overviews と AI Mode には出る」を、ひとまとめにしてはいけません。
★★★ 2 つの条件は、代替関係ではありません
Search Console で「含める」にしていても、それだけで掲載資格を得るわけではありません。
Google は、サイトが Search Console で含まれていることに加えて、ページが Google 検索でスニペット付きで表示できる資格を持つことを求めています。
したがって、nosnippet を指定したページは、Search Console 側が「含める」であっても、このページ側の要件を満たしません。
| Search Console | ページ側 | AI Overviews / AI Mode の supporting link |
|---|---|---|
| 含める | nosnippet / max-snippet:0 なし |
この 2 条件では妨げていません(ほかの掲載要件は別に満たす必要があります) |
| 含める | nosnippet |
ページ側の要件を満たしません |
| 除外する | nosnippet なし |
サイト側の要件を満たしません |
| 除外する | nosnippet |
どちらも満たしません |
★★ 1 行目を「資格を満たす」とは書きません。 Google が挙げているページ側の条件は nosnippet が無いことだけではなく、インデックスされていること・スニペット付きで表示できる資格を持つこと・Search の技術要件を満たすことです。この表が比べているのは、そのうちの 2 つだけです。
★ これは SILVE が 2 つの資料を突き合わせた読みです。 この表の形で書いている提供元の資料は、確認した範囲にはありません。 元にしているのは「Search Console で含まれていること」と「スニペット付きで表示できる資格を持つこと」を、それぞれ要件として挙げている 2 つの記述です。
レポートから言えること、言えないこと
ヘルプは、データが出ない理由の一つとして「生成 AI 機能から除外している場合」を挙げています。 裏返せば、レポートに表示回数があることは手がかりになります。
★★ ただし「いま除外されていない」とは言えません。
対象の期間に表示回数が記録されていれば、少なくともその表示が起きた時点では、生成 AI 機能に掲載されていたことが分かります。 設定はいつでも変えられ、反映には数日かかることがあります。 過去の数字は、現在の設定を示しません。
一次資料
- Search generative AI control — Search Console ヘルプ(2026年9月2日確認)
- Generative AI performance report (Search) — Search Console ヘルプ(2026年9月2日確認)
- Generative AI performance report (Discover) — Search Console ヘルプ(2026年9月3日確認)
- New opportunities, control and insights for website owners — Google(2026年6月3日告知 / 2026年8月31日更新)(2026年9月2日確認)
- Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console — Google Search Central Blog(2026年9月2日確認)
- AI Features and Your Website — Google 検索セントラル(supporting link の掲載資格)(2026年9月3日確認)
- Optimizing your website for generative AI features on Google Search — Google 検索セントラル(技術要件と Search Console での包含)(2026年9月3日確認)
- Robots meta タグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の指定 — Google 検索セントラル(2026年9月3日確認)
GoogleSearch ConsoleAI OverviewsAI Mode掲載条件
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